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初心者向け!地盤調査の基本とその重要性

地盤調査は、建物を建てる前に土地の強度や安定性を確認するための重要なプロセスです。この記事では、地盤調査の基本とその重要性について初心者向けに解説します。

地盤調査とは?

地盤調査は、土地の地質や地下水の状態を調べ、建物が安全に建設できるかどうかを評価するための調査です。代表的な調査としては、以下のような方法があります。

ボーリング調査

地中に穴を掘り、土質や地下水位を直接確認する方法。通常は標準貫入試験を同時に行います。モンケン(鉄の重り)を一定の高さから落として、その貫入数(N値)から地盤の強弱を評価します。

スクリューウェイト貫入試験(旧スウェーデン式サウンディング試験)

先端にスクリューのついたロッドを地中に挿入し、その半回転数を用いて地盤の硬さを測定する簡便な方法。戸建て住宅や建築物の地盤調査に用いられており、現在ではもっとも一般的な地盤調査方法。

表面波探査法

地面を人工的に振動させて地盤の層構造や物性を推定する非破壊検査法。主に戸建て住宅の地盤調査として用いれていますが、この試験の採用、不採用には地域差が大きい気がします。

地盤調査の重要性

地盤調査を行うことで、以下のようなリスクを事前に把握し、適切な対策を講じることができます。

建物の沈下防止

地盤が弱いと建物が沈む可能性があり、壁や床にひび割れが生じることがあります。いわゆる建物の不同沈下です。まれに「木造住宅は軽いので傾くことはないろ!」っておっしゃられる方がおられますが、木造、鉄骨、RC、階数に関係なく、不同沈下は実際に起こっている現象です。新規の擁壁、盛土造成等を起因とした事故はホントにありますので、注意してください。

耐震性の確保

地盤の性質を把握することで、地震時の揺れに対する適切な対策が可能になります。

施工ミスの防止

地盤の状態を知らずに建設を進めると、適切な基礎工事ができず、将来的に修繕が必要になることがあります。

コストの削減

地盤の問題が後から発覚すると、大規模な補修工事が必要となり、結果的にコストが増加します。

地盤調査のプロセス

地盤調査は、以下のようなプロセスで進められます:

  1. 予備調査: 土地の形状や地形、また、近隣の地盤データ等を用いて必要な調査を決定します。
  2. 詳細調査: ボーリング調査やスウェーデン式サウンディング試験などを実施し、地盤の強度や安定性を評価する。
  3. 報告書作成: 調査結果を報告書としてまとめ、建物の設計や施工に反映する。必要であれば基礎形状や地盤補強のご提案をさせて頂きます。

地盤調査の費用

地盤調査の費用は、調査方法や地域によって大きく異なりますが、一般的には以下のような相場です。ご参考にしてください。

  • ボーリング調査: 1地点あたり約20万円〜50万円
  • スウェーデン式サウンディング試験: 1地点あたり約5万円〜15万円
  • 表面波探査法: 敷地全体の調査で約10万円〜30万円

まとめ

地盤調査は、建物の安全性や耐久性を確保するために非常に重要です。適切な地盤調査を行うことで、建物の沈下や耐震性の不足といったリスクを防ぎ、安心して住まいを選ぶことができます。初心者の方も、地盤調査の基本を理解し、安全で安心な住まいを手に入れるための第一歩を踏み出しましょう。